缶のふたを開ければ、そのままラーメンが食べられる「札幌らーめん缶」が4月の発売以来、爆発的な人気を呼び、品薄が続いている。製造販売元の「UMAI」(東京都千代田区)は初回に6000ケース(24缶入り)を生産したが、10倍の6万ケースの追加生産を決めた。今秋には月6万ケースを安定供給できる態勢をつくるという。「らーめん缶」を開発したのは、東京都新宿区の人気ラーメン店「麺屋武蔵」の店主、山田雄さん(54)。2004年10月に起きた新潟県中越地震の際、現地でラーメンを提供して被災者に喜ばれた経験からラーメンを非常食にすることを発案し、UMAIと共同で製品化した。
スープの中でめんが伸びるのを防ぐため、通常のめんの代わりに「こんにゃくめん」を使うなど工夫を凝らし、スープも代表的なしょうゆ味とみそ味の2種類を用意した。
缶についている折りたたみ式のフォークをとり、缶のふたを開けると、スープの香りが漂う。細めのこんにゃくめん独特の歯ごたえがある。具はメンマと豚肉。そのままでも食べられるが、湯せんにかけるか別の容器に移してから温めると、もっとおいしいだろう。
山田さんは「ラーメンは日本の国民食といえるほど人気の高い食品。万人に愛される味を目指した」と話す。また、缶詰にした理由について、保存期間の長さ(3年間)に加え、「容器の再利用性も重視した」という。
らーめん缶を食べる場面について山田さんは「“日常の中の非常時”も構想に入っていた」と語る。例えば、火を使えない年齢の子どもが留守番中にお腹を空かせた時などにも、安全で手軽に食べることが出来る。
変わり種缶入り食品の先達は、東京・秋葉原名物の「おでん缶」だ。90年代半ばからあったといわれるが、「チチブ電機」(東京都千代田区)が店頭や自動販売機で販売し、現在では「アキバ土産」としてすっかり定着した。同社は、らーめん缶も4月13日から店頭や自販機で販売、話題を広げるのに大きく貢献した。大型連休中には北海道、四国、九州など全国から客が訪れたが、品切れを知るとケース単位で予約していった。
チチブ電機の小菅英臣社長(64)は、らーめん缶人気について「おでん缶でできた下地がある。さらに味や話題性といった商品自体の魅力に、新しいものの発信基地である『アキバ』発という一種のブランドが加わったのでは」と分析している。
らーめん缶は、自販機業界大手の「フジタカ」(京都府長岡京市)と提携して北海道から沖縄まで全国の自販機でも順次、販売予定。関東での先行販売に続き、全国に拡大していく方針だ。
UMAIは6月初めには“冷やしらーめん缶”も発売予定。らーめん缶と同様に自販機による販売展開も行う予定だという。山田さんは「ほかにもさまざまな中身を考えている」と新商品開発に意欲を見せる。
「らーめん缶」の価格は300円前後。非常食にも、日常食にも応用がきくため、単なる話題性にとどまらずニッポン人の新たな「国民食」として定着する日も遠くなさそうだ
引用
http://mainichi.jp/select/wadai/everyone/archive/news/2007/05/20070514mog00m040004000c.html?inb=yt
生そば生うどんの店 釜久

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